Day21 いい大人

朝から法人口座の関係で銀行に出向いた。ヘンテコな場所に設けられた半個室は、自分が上に見られているのか下に見られているのかよくわからなかった。ただ、対等でないことだけは確かだった。相手は「課長代理」かなんかで、やはり偉くも偉くなくもない、というのがまたそのヘンテコさに勢いをつけていたのだけれど、その課長代理的な人が、話をしながらそのヘンテコな革靴でわたしの絵エアリフトを踏むのだ。2度3度と。

1度ならいい。そういうのは誰にでもあるし、課長代理でなくてもある。置かれた状況によってはCEOだってあるだろう。が、しかしである。2度3度、1mと離れていない机を挟んだ顧客の足を踏みつけるというのは、いい大人がやることなんだろうか? ととても不思議な気分になった。嫌な気分がするでもなし、当然ながら痛いわけでもなし、というわけで、何も言い出せぬまま打ち合わせは終わった。最後にちらっと課長代理の足の位置を見たら、わたしの足と足の間に、そのヘンテコな革靴が置かれていた。

なぜ?