Day25 高校の頃

今から20年ちょっと前。高校の部活の知り合いに誘われて、東京都下、西のほうの駅を降りて少し歩いたところにある劇団の練習場に何回か行ったことを唐突に思い出した。劇団の練習場に行くというイベントが発生する人よりもしない人のほうが多いはずだし、劇団にも演劇にも興味がなかったわたしにそういうイベントが訪れたのはただの偶然だったわけだけど、今思えばなんというか、村上春樹的世界観と言うか、パラレルワールド感というか、ほんとにそこに存在していたんだろうか? みたいな感覚がある。存在していたと思うのだけど。確実に記憶しているのは、なんか緑色だったなという感覚と、帰りの電車でひとりウォークマンで聞いていたのがミスチルの「深海」というアルバムで、収録曲を聴くと未だにあの辺りの時期を鮮明に思い出して、そう、音楽ってすごいな、というありきたりな感想に至るのでした。