広告は社会の仕組みとしては大切だけど（ただ、その大切さは1/100も理解されていないと思う）、表現としてはだいたい邪魔者という現実がある。だからこそ細心の注意を払って世の中に出されなければならなくて、誰かの今日を台無しにしないために、会社員時代は「それはさすがに無理筋では？」と思うような重箱の隅的指摘を社内の表現コンサルチームから受け、対応しつづけていたし（毎回95%くらいムカつき、5%くらい納得する）、会社をやめたからといって「おれは規制から自由になった！　攻めるぜ！」とも思わない。それは、マクロにみれば広告は邪魔者かもしれないけど、ミクロにみれば（つまり適切なターゲットに適切な方法で届ければ）広告はまだ誰かの今日を幸せに、とまでは行かなくても、多少マシな物にできると信じているからで。そんなの知っちゃこっちゃねえよ！　恐怖訴求上等！　射幸心煽ってナンボ！　みたいなものが、デジタルを中心にほんとに多くて、いよいよにしてわたしが大好きで、うっかり仕事にしちゃった「広告」っていうのは消えつつあるのかもな、え、ほんとに消えちゃうの？　とか思ったりもするので、お願いだからこういう（↑）広告は誰かが（依頼する人、つくる人、GOを出す人、審査する人、の誰か）なんとか踏ん張って我慢してほしい。やり逃げしないでほしい。本当にそれでいいのか考えてほしい。よろしくお願いいたします。