#167 「最近の若者はググらない」と、その先にあるGoogle検索の終焉

最近の若者は何かを調べるときにGoogleで検索せずにInstagramやTikTokでする、という言説があって、それはなんというか利便性からではなくて普段使っているプラットフォーム(というか開いているアプリ)がInstagramやTikTokからなのであって、利便性からじゃないでしょ、みたいに思っていた。けど、よくよく考えてみるとわたしもある一定のケースにおいてもはやGoogleではなくてよくTwitter、たまにInstagramで検索しているなあ、と思った。具体的には

・リアルタイム性が必要なときで、ニュースに取り上げられたりしなそうなとき
・ローカルな情報
・対象に対する発信者のリアルなリアクション
・対象に興味を持つ発信者がほかに何に興味を持っているか

このあたり。こういうときには「Google使ってもな…」という気分になっていることに気づく。そう、もうGoogleより(わたしの場合)Twitterのほうが便利なのだ。というわけで、わたしは大間違いでございました。

あと、AIが大してがんばっていない状況でも検索結果がSEO大好きっ子たちにそこそこ埋め尽くされているのを見ると、これからもうちょっとAIががんばり始めると、ウソだかホントだかいつの情報だかわからない、しかも人がつくっているのかAIがつくっているかも良くわからない、かつSEOにめちゃめちゃ特化したページが無限に生成されて、いよいよにして「インデクシングされて重み付けされたページ単位の集積体としてのデータベースに対してクエリを投げるサービス」というのが終焉を迎える日が見えつつある。「公式サイト」みたいなのもいつまで持つんだろう、とか。

死ぬまでには「眼の前にいる人が本物かわからない」まではいかない気がしていて、でもいくかな〜、いっちゃったらどうしよう。鼻を押すとロボットに戻る、みたいなわかりやすいギミックがあるといいな。