RHYTHM*
いまは見えないものを見つけ出す 発想の視点力
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良書。良い意味で期待を裏切られた。語り口こそ柔らかいが、内容は中級者以上向けだな、と思った。
ある程度統計やら分析やらそれこそマーケティングの基礎力がついていて、でもなんかすっきりしないな、と思っている人にぴったりの本だな、と。「確率論だけで割り切れる世界なんてないんじゃないの?」「85%がおいしいって言ってても、15%のネガティブバズで商品が吹っ飛んだらどうするんですか?」「じゃあ、何%ならいいんですか?」みたいな「マーケティングサイエンスのジレンマ」に陥っている人には特に良い。ただ、基礎力ないのに最初からこの本を読んで「統計とか理論なんてそこそこで良くて、オリジナルの発想をすればいいんでしょ」と思ってしまう人はちょっと厳しいと思う。学生は別だけど。
この本に書かれているのは、高度な知的生産性を要求されて、かつ過当競争(は言い過ぎだけど)が存在するマーケットにおいていかに「他人と違うオリジナルな発想」を「効率的」に導きだせるかのノウハウである。つまり、「高度な知的生産性」を要求されていなかったり、「過当競争」の競争の場に立てていなかったりという、そういう方にはもっと別の本があるな、とそう思います。
ちなみに作者の三谷さんとぼくがすごくお世話になった某企業の「あんちゃん」は高校が同じらしい。俵万智も南部陽一郎も同じ高校。道理で。