#169 ブーたれていても、福田新はやる

やった。やったわ。ほんの数週間前に鳥貴族目黒東口店でさんざんブーたれていたことなんて忘れてしまうような見事なプレゼン。サッカー日本代表の新ユニフォーム発表の場のプレゼンですよみなさん。あ、プレゼンだけじゃなくてリークな発表もオシャレだなって思った。ムカつくぜ!

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福田新はその派手な見た目と高い能力とは真逆の極めて慎ましやかな性格を持っていて、あ、それはもしかしたら「年が結構上な先輩」としてわたしが接しているからで、日本平のゴール裏にいるときが本当の福田新なのかもしれないけど、ともあれわたしが知っている福田新は福田新なので、

っていうメッセージが送られてきて、「この書き方は、、福田新がプレゼンしたっていうことか? だとしたらあらゆる仕事をほっぽらかして見るべきやつだな…でもこの書き方は”adidasが”とも読めるな」とモヤッとし、いったんYouTubeを開いてしばらく後に福田新でないシュッとした人(福田新はイケメンだけど今現在シュッとはしていない)がプレゼンを始めたのを見て「うんうん、そうよね、こういうことのためにそこにいるんだもんね、すごいわ。CAにいたとしてもすごくなってただろうけど、すごいすごい。ほんとすごい」なんつって発表を見ていて、キービジュアルにいる選手がハチャメチャな笑顔なのあまり見なかったけどすごくいいねえ〜、とか思ってたら、突然下手(しもて)から見たことのあるイケメンが現れて「!」となった。

もう一度貼りますね

(当たり前だけど)こんなにゆっくりと、こんなに堂々と話す福田新を見るのは知り合って以来はじめてで、そういう新鮮さもあってずっと見ていた。で、YouTubeのバーが福田新のプレゼンが終わりに差し掛かることを気づかせてくれた時、10年くらい前にいっしょにした仕事で、福田新がクライアントにプレゼンしていたときのことがガーッと蘇ってきた。

それはいわゆる「お固いしごと」でありそれなりに大きな競合プレで、プレゼン時間が厳密に決まっている上に時間が過ぎるとベルが鳴って「やめてください!!!」とシビアに注意されるような状況で、若いチームはパッションとアイデアはあるものの時間配分は強烈に下手(へた)で、結局ベルが鳴ってしまった。それにも関わらずプレゼンター福田新は「すみません、続けます」と言って、フェアネスこそがすべて(正しいことです)と思っていそうなクライアントの静止を1mmの迷いもなく振り切ってプレゼンを続けた。プレゼン後営業がクライアントにチクチク言われているのを遠目に見ながら「みんなで考えてきたことを伝えられないまま終わるなんて絶対にできなくて…すみません」とうなだれていた福田新とゆかいな仲間たちの元には後日勝利の一報が届くのだけど、その時のことを思い出して「(実際には制限時間があるんだろうけど)やめてください!!!とか言われない環境で、みんなで考えてきたことを全部伝えられてよかったねえ」みたいに思ってたら勝手にジーンとしてしまった。

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この前TORIKI NITEのメンツが全員「若っ!」と唸ったように、圧倒的に若くそして有能な福田新がこれからどんな仲間と、どんな世界をつくっていくのか、とても楽しみである(あと1回くらいなんかいっしょにしたいな〜)。

あ、「本多さん、これも貼ってくださいよ!」と言われそうなやつも貼っておきます。いい仕事だねえ〜

いい仕事はいい仲間をつくるし、そして人生を豊かにしてくれますね。ありがたや。