181: 同期的/非同期的 について

最近「同期的コミュニケーションをなるべくしない」というのを意識してやっています。

わたしの周りには「ミーティングで発言したいけどどのタイミングでしたら良いのかわからない、大縄跳びに入れない感じ」だけどアイデアがめちゃ強い人とか、「その場ですぐに答えろと言われると困って固まっちゃうか無難な意見を言いがち」だけど時間をかければ新しく美しい視点から意見を言える人とか、そういう人がたくさんいて、一方わたしのようなテキトーな人間は多少の経験(成功も失敗も)と瞬発力があるので、その場で「それっぽさがすごい意見」みたいなのを発して場を収めてしまうことができてしまうのだけど、あれ、それって全然良いことじゃないな、良いことじゃないどころか悪癖だな、と。

冷静に考えるとミーティングとか面談とかのリアルタイム・同期的なコミュニケーションって、表面的なコミュニケーションスキルが強い人に有利な設計になっていて、相当配慮しないと立場的に劣後する(年齢が低い、経験が浅い)人が100%の性能を発揮するのは難しいツールなのでは、と思い至ったわけです。自分の若い頃を思い返しても、そうだなと。

なので、まずは可能な範囲でコミュニケーションを非同期的なものに限定してやっています。もちろん緊急時は電話したりするし、クライアントがミーティングを望めばそれには対応しているのだけど、例えば社内とか、ゼミの学生とか、そういうところから徐々に。なんとなく日程調整して、なんとなく話して、なんとなく進んだ感じになるより、後できっちり振り返ることができるように思考と議論の痕跡が残っている方がいろいろ利益なんじゃないかな、とも思いますし。

あと、コロナが落ち着いたあたりで「直接会って話したほうが早い」というのはめちゃめちゃ感じて、事実なんですが、一方で、「直接会って話したほうが早い、は早いだけ」という説もあるなと思いまして。タイムゾーンが複数にまたがるミーティングみたいなのも当たり前になっている昨今、それは本当に同期的である必要があるのか、というのを常に考えていきたいです。いきたくない?