RHYTHM*
iconと訴求と差別化と(Googleプレイスのキャンペーンより)
この記事は、tadafusahonda.com/blog で2009年4月から2013年3月まで公開していたブログ「RHYTHM*」から移したものです。元の URL は www.tadafusahonda.com/blog/2010/09/28/iconと訴求と差別化と(googleプレイスのキャンペーンよ/ でした。リンクの先や埋め込み、当時の画像は、いまは表示されないことがあります。
GoogleプレイスのキャンペーンがリアルとWEBを絡めながら展開されている。舞台が渋谷で職場が渋谷、ということもあり、「普通の感覚」では解釈できないのを承知で言うと、とてもとても素敵なキャンペーン。もっともっとたくさんの人が語る渋谷を見てみたいな。そして、やっぱ街っていいな。シビックプライド。
はやし、最近行ってないなー。はやし経験者でこのムービーを見た人の「はやし再訪率」は9割くらいあると思う。会社から一番近いラーメン屋がはやしっていうのは幸せだ。
キャンペーンに話を戻すと、Googleはここでも明確なリバース・ポジショニング。最初からどこまで意識していたかどうかぼくには知る術がないけれど、機能的アプローチしかできないはずのナビゲーションサービスにおいてポップで親しみやすい「ピン」というアイコンを確立した時点でほぼ勝負あり。もちろん機能的にもなんら不満がないレベルなのは前提だけど。と、ここまで書いて前につぶやいていたな、と思い出した。がんばったおれの脳みそ。
他の地図サービスはiconを作れなかったなあ。 RT: Google’s World | Design You Trust http://bit.ly/daztHB
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Design You Trust
http://designyoutrust.com/2010/09/08/googles-world/
こういうことです。
で、たとえば「Navitime」は
こういうこと。確かに便利だけど、それ以上でもそれ以下でもない。あと、たとえばZENRINの「いつもNAVI」は
こういうこと。確かに地図が大事なんだろうけど、それ以上でもそれ以下でもない。それにしても「28年がんばってます」って自分で言ってどうするんだろうか。
もちろんそれぞれの訴求点を重要だと考えるユーザーはたくさんいるし、このCM見て新規入会する人もいるんだろうけど、そもそもナビゲーションサービスって既に飽和市場で、このCM見て「そもそもナビゲーションって何スか?」っていうような層を何とかして捕まえない限り、利用者数的な意味で言う成長はもうそれほど望めない状況のはず。
加えて、ナビゲーションに限った話じゃないけど、差別化競争はもはやユーザーが置き去りにされている感があり、結局その「差」が存在し、いずれかを選ぶことによってどのようなメリットがあるのかを正確に理解するのはきわめて難しくなっている。そういう状況がある中で、同じような機能的訴求に走らずに街と人にフォーカスを当てる訴求をするのが稀代のテクノロジー・カンパニーであるGoogleだったというのも皮肉なもので。
そういえば、検索のキャンペーンもストーリーだった。
事物をそのままに捉えればサーバに対して文字列クエリを投げているだけの行為なんだけど、そのひとつひとつにはストーリーがある。全ての人間にはストーリーがあるわけだから当然のこと。coolでtech-savvyなGoogleが、徐々に変わりつつありますね。
