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RHYTHM*

世界を少し幸せにするために、WEBが、あるいはWEBですべきだと思うこと

この記事は、tadafusahonda.com/blog で2009年4月から2013年3月まで公開していたブログ「RHYTHM*」から移したものです。元の URL は www.tadafusahonda.com/blog/2011/01/12/世界を少し幸せにするために、webが、あるいはwebで/ でした。リンクの先や埋め込み、当時の画像は、いまは表示されないことがあります。

ずいぶんと遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。で、お屠蘇気分もそこそこに、昨日はこんなことをつぶやいておりました。

2011年前半における「リアル」と「WEB」のものすごいPracticalな組み方としては、休眠余剰リソースの可視化とニーズがある消費者とのマッチングにWEBのテクノロジーを使うことなんだな。less than a minute ago via Osfoora for iPhone

年末年始、お言葉に甘えて少し考える時間をいただいた。主に自分について考えてきたんだけど、WEBについてもいろいろ考えてみて、結果、ひとつの道筋が見えてきた気がするので、メモがてら。

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WEBにはいろんな特性があるけれど、つまるところ可視化・アクセシブル化とマッチングなんだと思う。

0. 前提

ぼくらが暮らすこの世界にはたくさんの余剰・休眠リソースが存在している。ここでいう「リソース」は、雇用問題とワークシェアリングみたいなことももちろん含んでしまうのだけど、ぼくの中のイメージは、例えばタンスに眠る高くて良い服だけどシーズン1回しか着ない服だったりする。消費することで成長してきた社会にあっては、それは「豊かさ(≒余裕)」の象徴だったりするし、ウォークインクローゼットにずらっと並んだアイテムに意味があるケースもなくはないけど、もはや崩壊しつつある消費社会において、それがベターな状態かというと、そうでもないはず。というか、もっと賢くできる。

「一家に一台」みたいな脳天気なコピーに幸せに踊らされた結果、大した必要性もないのに、一家に一台どころか、ひとり一つずつ持っている状態が世の中には溢れている。所有すること自体に意味があった時代があって、それは今も、そしてもちろん今後も程度の差はあれ継続していく。ただ、よくよく考えてみると、共有して使ったほうがリーズナブルでクレバーなものがたくさんある。分かりやすく例えるならレンタカーとか。特に都内において自家用車を保有する経済的合理性なんてひとつもない(人は「予想通りに不合理」だけれども)。

もちろん「全員でそうしよう! 共有財産!」みたいな社会主義的アプローチは気持ちが悪いけど、「絶対に所有したい!」っていう人の割合はきっと減ってくるだろうし、あまり趣味じゃないけどエコ、みたいなアプローチとも相まって所有から共有へ、という流れはきっと止まらない。そういう日が、じりじり来ている。

ただ、問題はどこにどのような状態でそれらのリソースが溢れているかを正確に把握する手段が今のところないこと。活用しようと思っても、それを実現する手立てがない。

1. 可視化・アクセシブル化

で、WEBさん出番です。課せられる役割は、(特に個人が)持っている余剰・休眠リソースを何とかして可視化してネットワーク上にストックし、アクセシブルにすることじゃないかと。企業が運営するものであれば比較的在庫管理がしっかりしていて、リアルタイムにそれらをマネジメントすることはそう難しいことではないけれど、タンスの中の服をネットワーク上のDBで管理してるファッションフリークの事は聞いたことがない。IPv6の普及がさほど進まない中、自分が所有していて、条件次第では共有可能なリソースのリストをいかに簡単に作れる環境を構築するか。服じゃなくても、書籍でもなんでも。

ただ、現段階でそれをやろうとすると何しろ単純作業であり、完成させることよるメリットについては、大きな事を考えている人には見えているが当事者にはなかなか見えないというよくあるパターンで、なかなか実作業が進まないことは確実。遠い未来の展望を描いても、足元の100円を拾ってしまうのが人の性っていうもので。

それに対して、突然超具体的なレベルの話なんだけど、登場してほしいのが目下大ブームのソーシャルゲーム。課金して大人プレイする人は置いておいて、WEB上における単純作業が極端に集約しているのが今のソーシャルゲームの最大の特徴。ここに何らかの価値を与えられないものか、といつも思っている。いや、いいんスよ、課金や広告でビジネス、結構だと思うんスけど、もうひと頑張りなんとかならないんスかね、と。

どういうイメージかというと、ソーシャルゲームじゃないのかもしれないけれど、例えばプーペガールはうまいな、と思っていて、

Q. リボンを増やすにはどうすればいいですか?
A. リボンはクローゼットにお洋服投稿することで増えていきます。また、きせかえアイテムをフリマに出品することで増やすこともできます。

ヘルプ - プーペガール|無料で遊べるファッションきせかえサイト
http://pupe.ameba.jp/cute/help?code=ribbon#how

リボンという仮想通貨を蓄積し、よりゲームを楽しんでもらうために、ユーザーは自分の洋服を写真に撮り、アップロードしている。このままだとただのドヤ顔サービスかもしれないけれど、リアルのリソースが整理されて蓄積されている時点でこのDBは猛烈な価値がある。間違いない。こういう動きがいろんなソーシャルゲームでできてくると、今までアプローチのしようがなかったリアルのリソースにも動きが出てくると思う。もっとも、人が好んでそれを晒すのか、というのはまた別の議論だけれども。

2. マッチングとWEBとリアル

で、「幸せな単純作業」の結果として、現在までネットワーク上にストックされてこなかった個人による余剰・休眠リソースが可視化されアクセシブルになったあとは、WEBのお家芸、マッチング。広告主のニーズの高度化に伴うアドテクノロジー提供社のレベルアップにより、ここは黙っていても精度が上がってくる。ソーシャル・フィルタリングなんてのもあるし、広告なんてウザイ、と思っている人が多いかもしれないけれど、もはや使えば使うほど(少なくとも配信される広告においては)自分らしくなっていくWEBというのは、さりげなく実現されつつあるように思う。

WEB上でのコンテンツ消費やプロファイルデータだけをベースに行われるマッチングと、リアルのリソースを勘案した上で行われるマッチングの精度は、検証するまでもなく後者のほうが優れていることは想像に難くない。よく話すけど、「人はWEBの中だけで生きているわけじゃない」ので、いくらそのタイミングでの視聴メディアと態度がWEBだからといって、1日の中でWEBに触れている時間なんて、こういう業界にいない限りはそれほど多くない。そういう意味で、WEBにおけるマッチングの精度を上げるにあたって、いかにリアルをネットワーク上に持ってこれるか、というのは大事なわけです。

3. まとめると

読み返しもせずだらだらと綴ったわけですが、

0. 世の中には余剰・休眠リソースが溢れている。溢れているがどこにどのような状態で溢れているか分からないので、それを活用する手段がないし、したいと思うことすらできない
1-a. WEBによってそれらのリソースを整理し、アクセシブルにすることで、より効率的(だけじゃないけど)な世界になるんじゃないかしらと思っている。
1-b. ただ、その「作業」をするのは単純作業で大変なので、単純作業が集約されているソーシャルゲームにその役割をうまいことになっていただけないか。プーペガールみたいなの。課金とかはそのままでいいので。
2. WEB上のプロファイルや行動だけをベースにマッチング作業を行うことの限界を、リアルのリソースを勘案することによって突破でき、よりよいマッチングが、ひいてはコミュニケーションが生まれるんじゃないか。

ということが言いたかったわけです。具体的にサービスのイメージがあるので、今年はいくつかつくってみようと思います。それではみなさま、今年もよろしくお願い致します。

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