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RHYTHM*

六本木と芸術と。

この記事は、tadafusahonda.com/blog で2009年4月から2013年3月まで公開していたブログ「RHYTHM*」から移したものです。元の URL は www.tadafusahonda.com/blog/2011/02/20/六本木と芸術と。/ でした。リンクの先や埋め込み、当時の画像は、いまは表示されないことがあります。

先週のメディア芸術祭に続いて、今週も芸術な週末。気がつけば六本木がアートのメッカみたいになっていて焦る。焦って喜ぶ。

久々に六本木ヒルズに登ってまずはG-tokyo 2011。

http://www.gtokyo-art.com/

アートを身近なものとして、また心を豊かにするものとして、作品を購入し、展覧会に足を運ぶことを日常とする人が、着実に増えています。 G-tokyo 2010の成功で、私たちはそれを改めて確信しました。

そして、アートファンの裾野が広がり、より多くの人がアートの扉を開けようとしている今だからこそ、高いクオリティをもって、その醍醐味に触れる機会を創出する。この意義は大きいと、確信しています。

国際的に高く評価され、美術史に記されるのは、美しくわかりやすい作品ばかりではありません。 なぜなら、時代を、社会を、人間を映し出す鏡として、様々な価値観や可能性を見せてくれるのが、コンテンポラリーアートだからです。 そしてその作品は、持ち主を映し出す鏡でもある。コレクションはその人の人生を、価値観を語るものでもあるでしょう。

G-tokyoは、規模を拡大することよりも、さらなるクオリティと充実度を増すことを目指します。国際規模のマーケットで認知され、コンテンポラリーアートのフロントラインで活動してきた15のギャラリーが集まり、他にはない、見応えのあるギャラリーショウを展開します。アートに命をかけて創作を行うアーティストをサポートし、共に歩んできたギャラリーだからこそ、そのスピリットをメッセージとして発信できる。なんでもある、のではなく、特別なものしかない。そんなギャラリーの基本に常に立ち返り、一年に一度の特別なフェアを継続していきたいと考えています。

クオリティと審美眼、時代を捉える感覚を備え、愛を持ってアートビジネスを展開する15の現代アートギャラリーが創出する「G-tokyo 2011」。アートを観る、買う。その核心に触れるフェアにご期待ください。

G-tokyo 2011
会場: 森アーツセンターギャラリー
スケジュール: 2011年02月19日 ~ 2011年02月27日
11:00-20:00  ただし25日(金)、26日(土)は21:00 まで
住所: 〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 52F
電話: 03-5777-8600

山本現代のエドガー・マーティンズとワコウのティルマンスが良かった。分かりやす過ぎるけど。

お客さんの入りもそこそこで、上の引用にも書いてあるけど、少しずつ(現代)美術に対する風向きが変わっているのかもしれないな、と思えた。海外の方も1割くらいいるのを見るに、「清澄とか新川よりも分かりやすいし、こういう機会ってもっとあるといいのにな。六本木コンプレックスはあんまりうまくいかなかったけど、イベントならこっちでもできるしな。難しいけど」と思っていたら、いくつかのギャラリーがピラミデビルに来たのを思い出した。ビル前まで行ったもののなんとなく見るテンションになれなくて、心の中で「あとで見る」ボタン押してABCに逃げ込んだんだけど。

ワコウとオオタファインアーツは移転でタカ・イシイは新スペースとのこと。六本木勤務の頃はピラミデにあるROTIとCYCLOに超行ってて、特にROTIのシーザーサラダを食い、ピンクレモネードを飲みまくっていた。そんな、自分にとっての「台所」に突然アートとか言われてもな。超嬉しいじゃないスか。メシ食いがてら、口の周りにパルミジャーノ・レジャーノ死ぬほどつけて遊びに行こう。そして静かに追い出されよう。

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その後、森美術館で小谷元彦。

http://www.flickr.com/photos/moriartmuseum/5244862537/ 《Phantom- Limb》 1996
Photo: Kioku Keizo
Photo Courtesy: Mori Art Museum

小谷元彦は、東京藝術大学で彫刻を学んだ後、多様な手法と素材を用いて、従来の彫刻の常識を覆す作品を発表してきました。その造形表現と美意識は高い評価を受け、2003 年にヴェネツィア・ビエンナーレ日本館代表の一人として選ばれるなど、国内外でめざましい活躍を見せています。

小谷はしばしば、痛みや恐怖などの身体感覚や精神状態をテーマに、見る者の潜在意識を刺激するような作品を制作します。毛髪を編んだドレスや拘束具を着けた動物、異形の少女、屍のような武者の騎馬像など、一つの解釈に帰着しえない多層的なイメージは、美と醜、生と死、聖と俗の境界線上で妖しい魅力を放ちます。

彫刻というメディアのもつ性格に対して鋭敏な意識をもつ小谷は、彫刻特有の量感や物質性に抗う(あるいは逆手にとる)かのように、実体のない存在や形にできない現象、すなわち「幽体」(ファントム)をとらえ、その視覚化を試みてきたといえます。本展では、小谷の作品の本質を探るべく、10年以上にわたって発表されてきた小谷の初期作品から最新作までを一堂に集めるほか、「映像彫刻」とも呼ぶべき体験型の大型映像インスタレーションや、重力や回転などの生命のしくみに関わる現象をテーマにした新作を紹介します。従来の彫刻の概念を超えて、存在のあり方をあらゆる方向から捉えて形にしようとする小谷の作品を通して、美術表現の新たな魅力と可能性に迫ります。

小谷元彦 「幽体の知覚」
会場: 森美術館
スケジュール: 2010年11月27日 ~ 2011年02月27日
住所: 〒106-6150 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー 53F
電話: 03-5777-8600

珍しく入り口で音声ガイドなんて借りて回ったら、必要以上に解説が長くて萎えた。テンポとリズムが悪い。加えて、解説の中に「○○な感情を想起させる」みたいな、こちら側の感情を不必要に制限する内容が結構あってさらに萎えた。勘弁して欲しい。「正解」探しに来てるんじゃないんだからさ。まあ、借りなくてもいいんだし、自己責任か。しょんぼり。

小谷元彦はネオテニー・ジャパンとかで結構見てるけど、単独では初めて。ファントム・リムは相変わらず5分くらいその場に立ち竦んだ。あとは前から見たかったロンパース観れたのが良かったのと、インフェルノ面白かった。メディア芸術祭を引っ張ってるのか、とにかく立体造形がスッと入ってこなかったけど、まあ、とにかく全体としては「痛かった」。

撮影禁止のガイドのところには「版権の問題で撮影禁止です、すいません。でもFlickrあるのでそっちを使ってね」って書いてあって、こういうところも少しずつ変わってきてるなあ、と。アイ・ウェイ・ウェイのやつが撮影OKだったのに驚いた記憶があるけど、考えてみれば諸外国の美術館って撮影し放題なんだよね。規制よりも教育だ。ここも。ちなみにFlickrはこちら。

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芸術についてしばらく触れずに、そしてしばらく書かずにいたら、あっさりと感覚と言語を失っている。それに気づいたのが何よりの収穫で、何よりの恐怖。リハビリしなきゃな、今年は。

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